埼玉県の「
住宅ローン負担軽減事業」の助成金を確実にもらうためには、先着順の第 1 期募集に申し込まなければならない。
先着 1,500 戸とのことだが、この数字は多いのか? 少ないのか? 申込み条件である 3 ヶ月程の期間に埼玉県内でどれほどの数の新築が建つのだろうか? 1,500 戸もあるのか?
ウワサによると、大手工務店が助成金を勝ち取るために、アルバイトを大量投入して申込みに来るのではないかとのことなのだが、実際、
住宅ローン負担軽減事業のサイトを見ると「代理人 1 人あたり 3 件まで」と書いてあるくらいなので、代理人による申込みもそれなりに想定したほうが良いだろう。
もし本当に代理人が大量に来たら、そんな代理人を立てるようなサービスなんてしてくれない県民共済で建てる自分には勝ち目がないかもしれない。
でもまあ、1,500 戸もあるし、朝早めに行って気合いで長時間並べけば大丈夫だろうくらいに考えていた。
当日は、深夜 2 時くらいに出発。こんな時間に出掛ける事なんて滅多にないので遠足気分で予定より早めに家を出たのだ。
ところが、申込場所の浦和合同庁舎に着いてみると、路上駐車の車がかなりの数で溢れかえっていたのだ。
パトカーも巡回してるようだったので路上駐車するわけにはいかず、近所の駐車場を探すがどこも満車で全然駐められない。
かなり遠くまで駐車場を探したのだが全然空きが見つからないので、結局近場で開店前の TSUTAYA に無断駐車させてもらった。
駐車のためにかなりの時間をロスしてしまったので、着いたのは朝 5 時過ぎだった。
申込場所っぽいところに行ってみると、そこでは事前に情報がなかった整理券を配っていた。これなら長時間並ばずに済むのでありがたい。
もらった整理券番号は 800 番代だった。既に 800 人以上も来てたということにかなり驚いたが、1,500 戸の先着順枠には入れたっぽいので一安心だ。
受付開始は 10 時なのだが、整理券番号順に順次受け付けるとのことなので、11 時ごろに整理券を持って再度そこに行けば良いとのこと。
無断駐車の TSUTAYA に何時までも車を止めておく訳にもいかないので、とりあえず車で行けるマンガ喫茶探して時間をつぶすことにした。
10 時頃に戻ってみると、すぐ近くに開店したての民間駐車場が見つかったのでラッキーだった。
受付の庁舎はすでに人でごった返していて、かなり混沌としていた。中には「整理券を配るなんて聞いてない!」と職員に食ってかかっている人もいた。
そりゃそうだろう。整理券があれば何時間も並ばなくて良いわけでどんなに朝早く出て来ても良いわけだから。
しかも、人がごった返しているだけで、職員が全然整理していない。これではどこに並べばよいのかさっぱりわからない。
適当にふらついてた職員にどこに行けばよいのか聞いてみたのだが、「建物の中に待機場所があるのでそこでお待ちください」という人もいれば、「まだ全然受付が進んでないので出直してください」という人もいた。
職員の言うことがバラバラなので、職員も整理券を持っている人がどこに行けばよいのか把握してないのだろう。その場を離れるのは危険だと思ったので、とにかく奥に進んで整理券を持ってる人が順番になっている場所を探すことにしたのだ。
建物のエントランスに行ってみると、やはりここも人がいっぱい。この人達が整理券を持ってるのかもわからなければ、この人達がここで何を待っているのかもわからない。
とにかく人が流れてるところまで行こうと思い、エレベーターで受付のフロアまで行ってみると、当然そこも人がいっぱい。
外の職員が言っていた「待機場所」の部屋もあったのだが、そこに入れるのは、整理券番号を呼ばれた人だけみたいだったので、とにかくその整理券番号を呼ぶ声がわかる場所で待機することにしたのだ。
最初のうちは、ぼくと同じようにただなんとなくそこに来た人たちで溢れていたのだが、そのうち番号を呼ばれる人たちが固まってエレベーターから出てくるようになった。
下のフロアで整理券番号順で並んでいるのだろうか? 本来はそちらに並ぶべきなのだろうか?
よくわからないが、下のフロアに行ってもちゃんと案内しているとも思えなかったので動かないことにした。
待っている途中で聞いたのだが、なんと整理券は 1 人 1 枚で配布したらしいのだ。
ということは、「代理人 1 人あたり 3 件まで」のルールが示すように、もし全員が最大の 3 件を申し込んだとしたら、 1,500 戸の先着順枠では 500 人までしか申し込めないということになる。
つまり整理券番号 800 番代の自分は、確実に先着順枠に入れるとは限らないというのだ。
なんにしても整理券番号が 1,500 番以内で先着順枠から溢れた人たちで暴動にならないか心配だ。
受付が終わった人たちの話を聞くと、現在、整理券番号 600 番代で既に 1,000 戸分の申込みが終わっているとのこと。
単純計算では整理券番号の 1.7 倍近い申込みがある計算なので、自分の 800 番台ならば 1,300 番目くらいの申込みになるということだ。
とりあえずこのまま進めば先着順枠には入れそうな感じだ。
結局、そこで番号が呼ばれたのが 12 時過ぎ。2 時間以上も同じ場所で待ち続けたのだ。
そこで番号が呼ばれても、「待機場所」へ入る順番が来たというだけなのだが、そこからは順調だった。
いくつかの流れ作業があったのだが、無事 1,200 番代で申込みができた。これで必要書類の提出忘れがなければ無事に助成金を受けられるだろう。
それにしても、この助成金はおそまつだった。申込み条件も着工日が限定的だったりして条件に合わせるのが難しかったり、申込み当日の職員の動きもかなり疑問だ。
やっぱり苦情があったのか暴動があったのかわからないが、1,500 戸だった先着順枠が最終的には増やされて 1,875 戸の受付をしたらしい。
とにかく疲れた 1 日だった。