2000年12月20日

2000 年 12 月 20 日

5 日目の朝を迎えた。前日の疲れも取れて気持ちよく起きることができたのだが、とにかくめちゃめちゃ腹が減ったのだ。

顔を洗ってとっとと出発しようと荷物をまとめ始めると、

「おはよー!」

と元気よくジン君がやってきた。

「ライダーごっこしよう!」

と言っていきなり片付けてる最中のぼくの荷物を持って、トレーニング器具のベンチにまたがってしまった。

「お兄ちゃんはもう出発しなきゃいけないんだよ。荷物返してぇ。」
「お兄ちゃんは学校へいったよ。」

そうか。ジン君のお兄ちゃんのレイ君はすでに学校へ行ってしまったのか。ちょっとだけ助かった。

「いや、お兄ちゃんってのはオレの事だよう。オレの荷物返してー!」
「オレ? パパがオレだよ。」

そうか。お兄ちゃんがお兄ちゃんでオレはパパか。っていうかわけわからん。さすが 3 才。

「んー… ライダーさんの荷物返してー!」
「やだっ!」

がくっ。

しかたがないのでちょっとだけライダーごっこに付き合った。しばらくしたらオーナーがジン君を連れて行ってくれたので、速攻で荷物をまとめて出発した。それにしても 3 才にしてこの饒舌、将来のさんまか古館か。


出発したのはいいが、とにかく腹が減った。なにか食べなければ、と思い、通り沿いの飲食店を探すが、さすがにこの時間に開いている店などない。しかたがないので先を急ぐことにして、しばらく先にあるはずの道の駅をとりあえずの目標に定めてひたすら走ることにした。

目標の道の駅に到着したのだが、案の定まだオープンしていなかった。30 分ほど待てば開くらしいのだが、腹の虫は 30 分も待ってくれるほど穏やかなものではなかった。もうこうなったらあきらめてどんどん進むのだ。


阿寒湖に到着して、アイヌの民芸品屋が建ち並ぶアイヌコタンでバイクをとめた。それにしてもここは、怪しげな音楽に怪しげな建物、怪しげな木彫りに怪しげな民芸品、なんとも怪しいところだ。とりあえずご飯と思って探しまわったのだが、喫茶店らしき怪しい店はあってもちゃんとご飯が食べられそうなところは見つからない。まあ、あまりにも腹が減りすぎたのか、なんだか落ち着いてきたので民芸品を見てまわることにした。

でも、つまんなかったからすぐに出発しちゃった。木彫りがほしかったけどめちゃめちゃ高くて買う気にならなかった。


やっぱり何も食べないわけにはいかない。空腹感はあまりないけど体力が落ちているのが全身で感じ取れる。こうなったら何でもいいから最初に目にはいった飲食店に飛び込むのだ。

しばらく行くと喫茶&ラーメンと書いた小さな店を発見。バイクも止まってたのでちょっと安心できそうなので、そこで適当に食事をすることにした。けっきょくラーメンと牛乳を飲んだのだが、味はまあ普通かな。でも値段相応ではなかったかな。


足寄の道の駅に到着した。ここはカマンベールチーズが有名らしく、製作工程などが見学できるようになっているようだ。お土産屋の隣のレストランというか喫茶店では、チーズカレー等のチーズを使った料理がいくつかあるらしい。にわかチーズ好きのぼくとしては、ここは食べなければならないと思い、店員に聞いてみた。

「レストランでカマンベールチーズ食べられます?」
「そのままのはないですね。」

え? そうなんだ。料理してあるのは何品かあるようだが、切っただけのチーズはレストランには置いてないのだそうだ。しかし、ぼくが残念そうにしていると、

「お土産用のチーズを切ってあげましょうか?」

との申し出が。なんともうれしいではないか。ご好意に甘えてチーズを食べることに成功した。しかし丸いチーズを 6 等分に切ってもらったのはいいのだが、ちょっと量が多すぎたようだ。それに周りの人も変わったものを見るような感じでこっちを見ている。まあ、気にしないのだ。おいしかったから良しとしよう。


実はこの日は北海道へ来る時のフェリーで知り合った方と、然別湖のキャンプ場で落ち合う約束をしていたのだ。順調に行けば然別湖よりもっと先まで行くことも可能だったが、それまでとくに見所もなさそうなので、まっすぐゆっくり然別湖を目指すことにした。

ほどよく道を間違えたり、自衛隊の訓練の音にビビったリしながら、無駄に時間をかけて然別湖に到着した。まだまだテントを張るには時間がありすぎるので、ソフトクリームを食べたり、お土産を買ったり、写真を撮ったりした。んが! そのとき手が滑ってカメラを落としてしまった。しかもその弾みでフタが開いてしまったのだ。とうぜん使いかけのフィルムは感光してしまい、使い物にならなくなってしまった。。。


まだちょっと時間は早いがテントを張ってしまうことにした。キャンプ場の受付時間にもなっていないが、テントを張った後から受付をしても良いことになっているらしい。とっととテントを張って、山を降りて夕飯になりそうなものを適当に買いこんで、近所の温泉へ行って戻るとだんだん日が暮れてきた。

まだフェリーの人は来ていないようだ。買ってきたものを適当に火にかけビールを飲んだ。さすがに北海道の夜は涼しい。と言うか寒いくらい。早くフェリーの人来てくれないかな、と思いながら一人で飲んで食って、食器も洗い終わって、後はもう寝るだけになってしまったのだが、やはり一向に来る気配がない。

うーん、そういえば約束をしたときメモをとったわけじゃなくて頭の中で憶えてただけなんだよな。場所は地図に目印をつけたから間違いないと思うのだが、ひょっとしたら日を間違えたのかもしれない。まあ、名前も聞いてないし、それほど話もしたわけじゃないので、もういいや、ってことで寝ちゃうことにした。
posted by さわしげ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 車/バイク
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